着床障害について | 後藤レディースクリニック - 高槻市 茨木市 吹田市 不妊治療専門

診療について

ホーム > 着床障害について

着床障害について

体外受精や顕微授精は、受精がうまくできずに妊娠しない方に対してはとても有効な治療法です。しかし体外受精や顕微授精でできた受精卵(胚)を移植しても、繰り返して着床しない患者さんがおられます。このように形態が良い胚でも繰り返して着床しないことを「着床障害」といいます。

着床の課程はとても複雑であるため、着床障害の原因をはっきりさせることはとても困難です。着床しない原因は、胚側にあるのか、子宮側にあるのか、両方にあるのかですが、現在のところ着床障害の原因として以下のようなものが考えられており、それぞれに対する治療があります。

胚側の原因

胚の染色体異常が原因で着床しないことが多いのですが、胚の染色体異常を「治す」治療は存在しません。現在、着床しないことを繰り返したり、初期流産を繰り返す患者さんに対して、胚の染色体の数に異常がないかどうかを調べ、正常染色体胚を選んで移植するという「着床前スクリーニング」が、有効な治療法になるかどうか日本で臨床研究が行われています。

子宮側の原因と治療法

  1. 子宮内膜ポリープ、子宮筋腫、卵管留水腫、子宮腺筋症、子宮内腔癒着、子宮形態異常
     手術療法
  2. 抗リン脂質抗体症候群、凝固能異常
     抗凝固療法
  3. 自己免疫抗体異常
     免疫療法、漢方治療
  4. ホルモン異常(高プロラクチン血症、甲状腺機能異常、黄体機能不全)
     各種ホルモン治療
  5. 子宮内膜と胚のクロストークの問題
     二段階胚移植、SEET法
  6. 慢性子宮内膜炎
     抗生物質
  7. 子宮内膜受容能異常(着床の窓 implantation window の問題)
     子宮内膜受容能検査(ERA)後移植日の再検討

子宮内膜受容能検査(ERA)とは

ERAは、良好胚を移植しているのに繰り返して着床しない反復着床不成功の方に対して行う検査の一つです。

着床障害の原因には、

  • 子宮内膜ポリープ、筋腫、卵管留水腫、慢性子宮内膜炎
  • 抗リン脂質抗体症候群、凝固能異常、自己免疫抗体異常
  • ホルモン異常(高プロラクチン血症、甲状腺機能異常、黄体機能不全)
  • 子宮内膜と胚のクロストークの問題

などがあり、それぞれに治療が存在します。しかし、それらの治療を行ってもなお着床しない患者さんがおられます。近年、着床障害の検査の一つとして子宮内膜受容能検査(ERA)が注目されるようになってきました。

子宮内膜受容能検査(ERA)とは、子宮内膜の「着床の窓(implantation window)」がずれていないかを遺伝子レベルで調べる検査です。子宮内膜はいつでも着床の準備がされているわけではなく、通常は子宮内膜に胚が着床できる状態になる(着床の窓が開く)のは黄体ホルモン投与後5日目です。ところが、この着床の窓が通常より早かったり、遅かったりする方がおられます。このような方には従来通りに黄体ホルモン投与後5日目に胚盤胞を移植しても着床はおこりません。着床障害を繰り返す方に対して子宮内膜受容能検査(ERA)を行い、着床に適切な時期を調べ、その時期に移植を行うと妊娠が成功することが近年報告されています。

検査方法

  1. 融解胚移植を行う周期と同様にホルモン剤を使用し内膜を調整します。
  2. 黄体ホルモン剤を使用開始後5日目にカニューレというチューブ様の器具で子宮内膜の組織を少量採取します。採取は5分程度です。組織採取には少し痛みが伴います。痛みに弱い方は事前に鎮痛剤を処方します。(当日は性交不可、入浴不可、シャワーは可)
  3. 検査結果がでるまで2~3週間かかります。
  4. 検査結果が
    「着床可能(受容期)」だった場合:次周期以降で同じホルモンスケジュールで移植を行います。
    「着床不適(非受容期)」だった場合:2回目のERA検査を行います。もういちど融解胚移植を行う周期と同様にホルモン剤を使用し内膜を調整し、1回目とちがう日程で子宮内膜の採取を行います。

検査費用

  ERA費用(税抜き)
1回目の検査費用 165,000円
2回目の検査費用(1回目が非受容期だった方に施行) 147,000円

薬剤料、ホルモン検査、超音波検査費用は上記には含まれていません。

検体不良による再検査について

ERAの検体採取は難しいために稀に検体不良にて再検査になる場合があります。その場合はホルモン薬剤料のみ費用が発生します。

ページトップへ

レスポンシブウェブデザイン