ホーム > 当院で実施している先進医療
先進医療とは有効性が期待される高度な医療技術のうち、現時点では保険適応になっていないものの保険診療との併用が認められた治療法や技術です。当院では下記の先進医療が実施可能です。先進医療部分は自費診療となります。費用についてはこちら>>
二段階胚移植
二段階胚移植は院長の後藤 栄が考案・開発した移植方法です。
着床の成立には、子宮は胚を受け入れる環境を整える必要があります。胚は、受精から胚盤胞までの成長する間、子宮内膜の環境を整えるためのシグナル物質を放出しています。二段階胚移植では、まず初期胚移植と同様に4細胞期の受精卵1個を子宮の中に戻します。この受精卵がシグナルを送り子宮は着床の準備を始めます。残りの受精卵は体外でさらに培養し、胚盤胞となったところで、着床の準備が整った子宮の中へ移植します。合計2個の胚を移植するため、多胎のリスクがありますので、本技術は反復して着床・妊娠に至らない方が適応となります。
自費となるのは初期胚移植の部分で、胚盤胞移植は保険診療となります。
SEET法
SEET法は院長の後藤 栄が考案・開発した移植方法です。
着床の成立には、子宮は胚を受け入れる環境を整える必要があります。胚は、受精から胚盤胞までの成長する間、子宮内膜の環境を整えるためのシグナル物質を放出しています。
SEET法は、ご自身の胚を育てた培養液を胚盤胞移植に先だって子宮内に注入して子宮内膜の環境を整えた後、胚盤胞を移植する方法です。培養液中に胚から分泌されたシグナル物質を子宮に届けることで、着床しやすい子宮環境を作り出し、妊娠率の向上を促進する技術です。
子宮内膜胚受容能検査(ERA)
子宮内膜受容能検査(ERA)とは、胚と子宮内膜の「着床の窓(Implantation window)」がずれていないかを遺伝子レベルで調べる検査です。子宮内膜はいつでも着床の準備がされているわけではなく、通常は子宮内膜に胚が着床できる状態になる(着床の窓が開く)のは黄体ホルモン投与後5日目です。ところが、この着床の窓が通常より早かったり、遅かったりする方がおられます。このような方には従来通りに黄体ホルモン投与後5日目に胚盤胞を移植しても着床はおこりません。着床障害を繰り返す方に対して子宮内膜受容能検査(ERA)を行い、着床に適切な時期を調べて移植を行う事により着床率を高めることができます。
子宮内細菌叢検査(EMMA-ALICE)
EMMAは、子宮内膜に存在する細菌を網羅的に分析する検査です。細菌のDNAを調べることで、妊娠成功との関連が認められているさまざまな子宮内膜の細菌群を検出します。
ALICE(感染性慢性子宮内膜炎検査)は、慢性子宮内膜炎と呼ばれる子宮内膜の慢性的な炎症の原因に特に関わりが深い細菌性病原体の有無を検出するものです。