不育症(習慣流産)とは妊娠は成立するものの流早産を繰り返すことをいいます。
1回の独立した流産の頻度は15~20%とされ、基本的に医学的には流産検査および治療の対象にはなりません。しかし、
反復流産:2回の流産
習慣流産:連続3回以上の流産
を経験された方は、不育症に対する検査や治療をしていく方がよいでしょう。
流産の原因を大別すると、(1)胎児(赤ちゃん)側か、(2)母体側か、あるいは(3)両方となります。
流産の原因として、比較的多く赤ちゃん側の染色体の問題が見つかります。赤ちゃん側の染色体の異常の原因としては、ご夫婦の染色体に問題があり赤ちゃんの染色体に問題が生じているケースもありますが、卵子の段階、精子の段階、受精した段階、受精卵が細胞分裂する段階などで偶発的に起こってしまうものが多く、これらは「たまたま起こってしまった」異常で、次回の妊娠がうまくいくかどうかとは無関係です。
しかし、母体側に不育症の原因があれば、赤ちゃんが宿る環境に問題があるということなので、放置しておくと流産を繰り返しやすくなるため、検査を行い、異常が見つかれば治療をうけることが勧められます。
不育症の検査項目は多岐にわたりますが、異常値がでれば100%流産するという項目はありません。
すなわち、検査をして異常値が見つかった方が治療しないと100%流産するという訳ではありませんが、流産を繰り返し経験した方は、異常値がでた項目に対しては、治療を行い流産の予防をする方がよいでしょう。治療により流産を阻止でき、赤ちゃんを産んでいただける方は約80%にのぼります。
などを検査していきます。子宮の形の検査以外は血液検査になります。
それぞれのホルモン異常に対する内服薬などで治療します。
開腹や内視鏡による手術によって子宮の形を整えます。
抗菌剤の内服をします。
を行います。
などを行います。
などを行います。
夫妻のどちらかに染色体の異常がある場合、残念ながら治す治療はありませんが、多くの場合、最終的には赤ちゃんを授かることができると報告されています。また、着床前診断を行うことによって流産のリスクが少ない受精卵を子宮に移植するという技術がありますので、ご相談ください。
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