着床前胚染色体異数性検査(PGT-A)のご案内 | 後藤レディースクリニック - 高槻市 茨木市 吹田市 不妊治療専門

診療について

ホーム > 着床前胚染色体異数性検査(PGT-A)のご案内

着床前胚染色体異数性検査(PGT-A)のご案内

これまで日本では、一部の症例を除き胚の染色体の検査を行うことは禁止されていましたが、このたび日本産科婦人科学会が、臨床研究として、胚の染色体の数の異常が無いかどうかを調べる着床前胚染色体異数性検査(PGT-A)を行うことになりました。
この臨床研究は、日本産科婦人科学会が認可した施設のみ実施が可能です。後藤レディースクリニックは認可施設ですのでご案内いたします。

この臨床研究は希望される方が全て参加出来るわけではなく、下記の条件を満たす方が対象となります。

PGT-A研究に参加可能な方
(日本産科婦人科学会による適応基準)

  1. 反復して体外受精(顕微授精を含む)が不成功だった方
     直近の胚移植で2回以上連続して臨床的妊娠が成立していない方
  2. 習慣流産の方
     直近の妊娠で臨床的流産を2回以上反復し、流産時の臨床情報が得られている方
  3. 染色体構造異常がある方
     ご夫婦いずれかに生殖に影響する染色体構造異常(転座など)をお持ちの方

(研究に参加していただけるかどうかには、さらに詳細な適応基準が設定されており、ご希望いただいた方すべてにご案内ができるわけではありません)

着床前胚染色体異数性検査(PGT-A)とは

着床前胚染色体異数性検査(PGT-A)とは、着床前診断のうちの一つで、受精卵の段階で染色体の数の検査を行うものです。正常な胚の染色体は両親由来の染色体が1本ずつ受け継がれ2本でペアになっていますが、染色体異数性とは、胚の染色体ペアが2本でなく、1本や3本またはそれ以外の本数となることをいいます。体外受精や顕微授精治療では、妊娠が成立しても初期流産、反復流産となることは決してまれではありません。初期流産の70-80%は染色体の異数性が原因であると報告されています。また、日本産科婦人科学会が先に行った試験的研究では、PGT-Aを実施せずに移植した場合の妊娠率は約30%であったのに対し、PGT-Aを実施した胚の移植あたりの妊娠率は約70%と高い結果になりました。そのため、PGT-Aを行い、異数性のない胚を選択して移植ができれば、流産率の低下、生産率の向上など治療成績の改善が期待されます。

PGT-Aの方法

通常どおり採卵し、体外受精または顕微授精を行います。受精卵を胚盤胞まで育てます。ここまでは通常の体外受精や顕微授精治療と変わりません。

PGT-Aを行う場合は、胚盤胞から一部細胞を採取し、NGS (next generation sequencing)という検査方法を用いて全染色体の異常の有無を検査します。この検査では、染色体数の過不足(異数性)やご夫婦の染色体構造異常に起因した胚の染色体不均衡型構造異常を検出します。ただし、微細な染色体異常、均衡型構造異常、倍数性異常、遺伝子異常などは検出できません。着床前検査の解析には2~4週間かかるため胚は一旦凍結保存し結果を待ちます。解析結果は外来で医師より説明します。移植の際は、移植可能とされる胚を1個だけ子宮に移植します。

【胚盤胞から一部細胞を採取しているところ】

  • 体外受精 UPDATE
  • 体外受精 UPDATE
  • 体外受精 UPDATE
  1. 胚盤胞の細胞を採取できる状態になるまで培養する。
  2. 透明帯から出てきている細胞(栄養外胚葉)の一部を採取する。
  3. 採取した細胞を解析(NGS)に提出する。
  4. 本体細胞は凍結・保存し解析結果がでるまで待つ。

PGT-Aの臨床研究に参加ご希望の方へ

PGT-Aの臨床研究に参加ご希望の方は、まず外来にて医師にご相談下さい。外来にて説明書をお渡しいたします。それをよく読んで頂き、その後、当院で遺伝カウンセリング(5,000円)を受けて頂きます。参加するに当たっては同意書にご署名が必要です。

※この臨床研究の題名は「反復体外受精・胚移植(ART)不成功症例および反復流産症例および染色体構造異常例を対象とする継続妊娠率向上を目的とした着床前胚染色体異数性検査(PGT-A)の有用性を検討する多施設共同研究」です。
本研究であなたのデータを取り扱う際は、名前や住所などの個人情報を削除して、あなたの個人情報が特定できないように研究用のIDで識別し、データは、独自に割り付けた研究対象者識別コードで管理されます。これにより本研究で得られた情報を公表する際には、研究対象者が特定できないように配慮されます。

ページトップへ

レスポンシブウェブデザイン